「十年(とうねん)」日記 その8


「あ゛だぁしぃ、ろぉぜずのぉ、みずわりぃ」
「ボク、ブラントンね、ソーダで割って」
「バーボンは、やっぱりジャック・ダニエルだよなぁ」
「メーカーズ・マークのロック、ダブルね。あっVIPでお願いします」

「十年」でマスターに嫌われるには、こおゆぅオーダーが定番であります。いつもなら、カウンターに並んだボトルの上から、一人一人にグラスを手渡すマスターですが、ボトルの壁の横から人数分まとめてグラスを出してきて、

「横からすみません、回していただけますか」

と言うのは、こんな時です。たまにいるのよねぇ、こんな客。

あとねぇ、『接待』がミエミエのおっちゃん達、自分の財布で飲まない輩ってのは、ホント嫌われるを通り越して軽蔑されますよ。ツケで飲んじゃダメです。自分の財布から金払って、いつもニコニコ現金払い、こ れが正しいカウンターバーでの飲み方ですよね。

            // PEA01063 FSNOTE Sub-Sysop MAX/新木 誠 //

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