那覇空港着 9/1、16:00。
荷物を受け取って、レンタカー屋で車を借りて、空港から58号線を北上し、ホテルへドライブ。運転はこの旅行をごいっしょのY氏。助手席にはY氏夫人と膝の上にお嬢さん。この子はうちの息子と同学年になる。後ろの座席は HIROKO、啓史に私。トランクにはオムツの入ったバッグの他に、ベビーカー二台である。
途中、守礼の門を見物して「なるほど、マーライオンと同程度の感動」というのを確認する(^^;。おねえさんと一緒に民族衣装で写真を撮ると2700円なんだそうな。おねえさん方が店じまいをしてから、ゆっくり写真を撮る。首里城は閉館間近で、奥までは入らなかった。今のは最近復元されたものだけど、往時の規模を偲ばせる。創建は千五百年代。信玄・謙信から信長・秀吉にいたる時期か。戦国時代は内地だけじゃないようだ。
さて、沖縄といえば「基地」。
58号線を走っていても、道のどちらかは必ず米軍施設。軍放出品を扱う店も多数あるし、軍施設の近くには必ずマクドナルドとケンタッキーとシェーキーズがあって、米兵相手の商売をしている風だ。ミリタリーの兄ちゃん達が店の前にたむろしてるバーもある。最初の頃は、ここいらの店で放出品を買いあさって、大阪や東京に持って行ったら、マニア向けのいい商売になるなんて軽口をたたいていたけど、延々と続くフェンスを見てるといやがおうでも「基地」の圧迫感を感じる。演習のF4が頭上を低空で離陸するし、アメリカ人と思しき人の乗っている車は、ナンバーまで違う。TV画面を通してみたり、新聞で情報を知ったりするのとは、やはり違う。ここはまだ完全に日本に帰って来てはいないところ。基地・米軍が暮らしに密着して在る、そういう町なのだ。
ホテル近くまできて、サトウキビ畑の中でちょっと迷ったものの、無事「日航アリビラ」到着。94年完成のホテルだけに、真新しく、きれいな建物だ。白い壁にオレンジの屋根の南欧風のつくり。「沖縄」を打ち出すのではなく「地中海イメージのリゾートホテル」を狙っているようだ。ただし周りは文字どおり、なぁ〜〜〜んにもない。サトウキビの畑の中にホテルがあるだけ。車がなければ、全く移動の手段がないとこだ。
チェックインを済ませて夕食。
ホテル内には和洋中のレストランが揃っているが、いずれも高い。大人一人あたり5000円からではちょっと遠慮してしまうし、ぎゃあぎゃあうるさい子供達もいるので、ゆったり食事している他のお客さんにも迷惑だろう。飯屋を探すべく車に乗り込んで、出発する。
<沖縄の食>
<食べたもの 9/1>
夕食には、ホテルから58号線に出るまでの途中で見つけた食堂に入る。店の名は「花織」←なんて読むのかはわからない(^^;。止まっている車のナンバーを見てもレンタカーはなく、地元のお客さんが多いようだ。店内はガタピシっぽいテーブル五,六卓と、座敷に食卓がやはり五つ、六つ。座敷用の子供椅子があってラッキー。入り口に雑誌に紹介された記事のコピーが貼ってあった。壁にかかった短冊にメニューが書かれている。厨房の音と熱、お客さんのざわざわとした感じが、いかにも大衆食堂っぽくって、ちょっとうれしい。
いずれも、あまりしつこくなく、あっさり甘口の味付け。島とうがらしに初めてご対面したのもここであった。フー炒めを始めどのメニューも量が多く、基本的に定食のようで、注文しなくてもご飯とお汁がついてくる。ご飯も大盛り(^・^)。大人4人、子供2人で、たらふく食べて、ビールも飲んで、3650円也。ホテルの一人分にも満たない金額ですんだ。これ以降「食事は外で」ということにする。スーパーで翌日の朝食にと、パンを買って帰る。
<食べたもの 9/2>
朝は前日に買っておいたパン
昼はホテルの中華料理店で飲茶。夜の食事は高くつくが、昼はそこそこリーズナブル。お一人様2000円の飲茶は食べ放題。ワンタンと白菜のスープがおいしかった。
さてメインの夕食。今夜はガイドブックで HIROKO がみつけておいた「読谷海産物レストラン」。港のすぐそばで、その日に揚がった魚を食べさせるそうな。そのせいで、時化で漁がないと商売もお休みになる。初めての土地だし夜道なので場所が分からず、うろうろする。途中で運転のY氏がその辺のおばちゃんらしき人に聞くと、
おばちゃん | 「すぐそこや、看板が出てある」 | |
Y氏 | 「なんか目印ありますか?」 | |
おばちゃん | 「あらへんけど、大っきな看板やからわかる」 | |
Y氏 | 「こっから、どれくらいの距離ですか?」 | |
おばちゃん | 「だいじょうぶ!、わかるわかる」 |
<食べたもの 9/3>
朝は、またもや前日に買っておいたパン
昼は、ホテルから沖縄本島を東に横断したところにある、伊計島。海中道路〜平安座島〜宮城島を経由して、本島と結ばれている島。ガイドブックによると4.75キロの海中道路は東洋一だそうな。ところが行ってみるとこの道路、まだ工事中。一応本島と結ばれてはいるのだが、舗装されているのは道のセンターあたりだけで、両サイドはまだ地肌むきだし。クレーンは立ってるは、工事のトラックは走り過ぎるはで、およそ「爽快なドライブウェイ」とはいいがたい。ともあれ、伊計島の海はきれいで、サーフィンにはもってこいである。島の先端にある「ビッグタイムリゾート伊計島」で昼食
夕食は居食屋「源」。もともとは「メルツァーレストラン」という、手作りソーセージの店に行く予定だったが、ラストオーダーまでにたどり着けず、58号線沿いをさまよって見つけた店。
<食べたもの 9/4>
朝、またまたスーパーで買ったパン。ブルーベリージャムで。
昼、万座ビーチからの帰り道にあった、海産物料理の店に入る。両夫婦とも同じメニューをとる。
夜は、昨日行きそこねた「メルツァーレストラン」。58号線に出て、北に車を走らせる。大きな豚と牛のつくりものが目印。
<食べたもの 9/5>
朝、一度くらいはホテルの中で食すべく、和風レストランの朝定食にする。焼き魚、冬瓜・ニンジン・昆布の煮物、こんにゃくのキンピラ、もずく、ワカメの味噌汁、漬け物、明太子、海苔にご飯もしくは白粥と、デザートにパイン。これで2000円。ホテルの朝食としてはこんなものか。昼はしゃぶしゃぶの食べ放題があるらしい。それと知っていたら、もう一回くらいホテルで昼食を食べたのに・・・・・・・・。Y氏夫妻はバイキング朝食にいったそうだ。
昼は、チェックアウトして那覇まで移動後、国際通りの「那覇そば」そば定食×2、炒飯、B定食。定食はどちらも、そーきそばとジューシイ(たきこみご飯)の組み合わせ。B定のほうには、ラフテ、大根などの煮物がちょっとずつついている。どれも飲み物が付いてくるが、ストローの先っちょにストローの入っていた紙袋を4cmくらいに切って、かぶせてある。ちょうどカレーのスプーンを紙ナプキンで包んである風だ。これは沖縄の食堂の流儀なのかな。おなじ、そーきそばでも那覇市内に来ると、かたちが洗練されてくる。そばも長さや幅が揃ってきて、「花織」で見たぶつぎりの麺ではなくなり、中華麺に近いものになる。個人的には、那覇のより読谷あたりの定食屋のぶつ切りそーきそばに、てびちのドバドバッと乗ったのの方が、好きだ。
<食べ損ねたもの>
次の沖縄旅行のチャンスがいつか判んないけど、まあその時に置いとくか
<ピンクのTバック>
今回宿泊した「日航アリビラ(alivila)」は、ニライビーチに面している。海は100mくらい沖にいっても足が届くし、干潮時には沖に出ても場所によっては腰ぐらいの深さのとこもある遠浅。浜辺は約200mの、ごくゆるやかな弓形。海に向かって右側にはちょとした岩場、左側は突堤があり、これがホテルのビーチの境界線になっている。
引き潮の岩場には潮だまりができて、小さなトロピカルフィッシュが泳いでいたり、2〜3p大のハゼのような魚や、カサコソとカニが走る。沖の方まで歩いて(泳いでじゃなくって(^^;)いくと、10pくらいのアジのような魚が脚の間を泳ぎ過ぎたり、小指大の魚が30匹くらいの群れになってたりする。車でちょっと足をのばした、万座ビーチ、真栄田岬、伊計島の水はさらに澄んでいて、マリンスポーツには縁のなかった自分も、これならダイビングしたい人の気分がわかるなァとおもったもの。せめてシュノーケルを持ってきて、海の中を眺めるぐらいはしたかったな。
初日は啓史が波を怖がって泣くばかりなので、早々に海から引き揚げて、浮き輪に乗せてプールでぷかぷか。これは好評で、にこにこしながら乗っていた。二日目からは波もほとんど無く、啓史も浮き輪でご機嫌。みれば、Y氏旦那も娘を浮き輪にのせている。両家の奥様方は、二人してラークの浮き輪につかまって、井戸端会議をしながらぷかぷかと流されていらっしゃった。海に入っていたのは、通しで6〜7時間かな。ほとんどは浮き輪を引っ張っていたので、足はあんまり焼けずに肩や背中の上の方が焼けて、焼き豚状態になっている。
ホテルの宿泊客は家族連れが意外と多く、夏休みも終わったはずの9月なのに小学生ぐらいの子供に浮き輪で泳がせるお父さん、お母さんがいたりする。400室1200名収容の大きさの割に、ビーチやプールはゆったりと余裕がある。もちろん、こんがり焼けたお肌に蛍光色ビキニのおね〜さんもチェ〜〜ック(^・^)v。ピンクのTバックと褐色のおしりに心の中で口笛を吹く♪。
長期滞在型のホテルらしく、コインランドリーがあって洗濯できたり、コンビニがあったりする。客室は全部オーシャンビューで、ベランダに座って海を眺めながらビールを飲んでいると、ヘミングウェイにでもなった気分だ。車で出ればスーパーが深夜零時まで営業しているので、こういうところで食事を買っておけば、食費も安上がり。スーパーの買い物袋を下げた宿泊客をロビーでよく見かけた。かくいう我々もその一派である。
ホテルと海にはしごく満足。一ヶ所定在で余裕ある休暇だった。
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