小樽・札幌三泊四日の旅:1996/12/28〜12/31

今回は飛行機の予約をANAのホームページでとった。夜中でも早朝でも年中無休でやってるし、空席の検索も簡単。航空券自体は旅行会社まで取りにいかなきゃならないものの、家からできるってのは実に便利。これで支払いまでできればいいんだけど、今はまだセキュリティーが心配かな。

関空11:55発、千歳は14:00着。離陸がちょっと遅れたのは、この時間帯、関空がもっとも混雑する時間なんだそうだ。アジアのハブ空港を目指すんだったら、早いとこ、第二滑走路も着工してもらいたいもの。二時間のフライトで着いた千歳は、すっかり雪。飛行機事故は着陸の時がもっとも多いそうな。雪の空港に着陸するパイロットの心境ってのはどんなものなんだろう。なんにせよ無事着陸、さすがに寒い。空気の乾き具合が大阪とは大違いだ。

荷物を受け取って、JRの快速で一気に小樽に行く。新札幌までは左右に白樺の林。一つ一つの家の造りが大きく、周りの土地も広々ととってある。沖縄の家は独特の瓦屋根ばかりだったが、北海道では瓦屋根は全くない。玄関までに二、三段の階段がきってあったり、サンルームのようにガラスで囲った部屋が見えたりするのが北国らしい。煙突がめだつ。飾りではなく実用だと思わせるのは、煙突の口に見える煤。それやこれやで、デザインも洋風というか、ペンション風。ちょっと見には別荘みたい。

三十分ばかりで札幌を過ぎる。小樽へ近づくにつれ、だんだんと雪が強くなってくる。札幌をすぎてからの線路は、左手は山、右手は海岸線ぎりぎりを走る。高波でも来ようものなら、線路が冠水しそうだ。どんよりと曇った空と海、列車の窓に叩きつける雪で、演歌の歌詞のなかにいるようである。

<12/28:小樽一日目。旅行一日目>
駅からホテルまではタクシーで移動。慣れない足元がつるつるするし、子供を抱えて荷物を持ってじゃ、危なっかしくて歩けたもんじゃない。小樽グランドホテルは「寿司屋通り」に面していて、部屋の窓は小樽の港向き。ホテルから海までは徒歩10分くらいと近いのだが、雪のために海はまったく見えない。到着がまだ夕方の4:30だというのに、すっかり暗く、雪と風もきつかったので、運河散策は翌日に延期、食事だけにする。郷土料理の店に入る。

ほやとこのわたの塩辛の和えもの:
生臭さが全くなく、しおからの苦手な人でもでも食べられる。そもそも「生臭いしおから」などというのが新鮮じゃない証拠なんだな。
八角のネギ味噌焼き:
身を食べた後に、皮と骨を焼いて食べる。啓史に好評。八角という魚、TV番組ではよくみかけるのだが、ほんとに固い皮でよろわれて妙な形である。
ホッケの開き:
青森でもそうだったが、北の国で食すホッケはみなデカい。大阪に戻って居酒屋で注文すると哀しくなってしまうもの。
タラのすり身汁:
ショウガが利いてて、さっぱりとした味。

店を出ると雪と風が強く、顔にびしびしと吹き付ける。つるつるの道路の上をこわごわと足を運んでホテルに帰る。啓史はけっこう嬉しそうに足をばたばたするので、抱えているこっちはバランスを崩さないようにひやひやものだ。

<12/29:小樽二日目。旅行二日目>
天気は良好だが気温は氷点下。この真冬日は札幌を発つ日まで続いた。ブルドーザーが、夕べ積もった雪を除雪している。観光客にはものめずらしいが、地元の人には単なる面倒な作業なんだろうな。朝食は運河に行く途中の喫茶店でモーニング。トースト1枚半に、目玉焼き、コーヒー。啓史が自分でコップを持って水を飲むのはいいんだけど、指先だけで持つので、いつ滑らせるかとどきどきしながら見る。

小樽見物の定番は北一硝子。歩くとギシギシなるオイルのにおいのする床は、昔の小学校を思い出させる造り。クルスタルの置物や食器、ランプなどがあるが、いずれもけっこうな値段で、見るだけで終わり。啓史が走り回るのをヒヤヒヤしながらついていくだけである。

からくり動物園。小さい子供には、運河よりも、北一硝子よりも、これがよっぽどヒットするだろう。入り口では、くまサンの音楽隊がビートルズを奏でている。中には、ぬいぐるみの動物がいっぱい。となりのトトロのコーナーもある。

昼食は寿司。海の町で寿司を食べないとバチがあたる(^^;。HIROKOは旬の握りで厚焼き卵をいれて13カン。私は刺し身御膳。妊娠中のHIROKOには、アトピーを防止するという鮑のステーキを付ける。さて二人目には効果があるだろうか。初日の夜とこの日の昼食で魚を堪能。こうなると贅沢なもので「生の魚も食べすぎると飽きる」などという感想をもらすようになる(^^;。

運河。かつては小樽の主要交通手段だったのだろうが、今の運河は観光用に海沿いの一部を残してあるだけ。町のそこここの建物は、古い姿をそのままにしているが、運河はもうちょっときれいにしてほしいな。水がにごってるぞ。運河沿いの道に降りるところは階段が通行止めで、スロープを降りるようになっている。ゆるやかなスロープは啓史には好評でぱたぱたと走って行ったが、凍ったスロープは階段より危険だとおもう。ビデオはたくさん撮ったので、実家のじいさんばあさんに見せてやろう。運河見物を終えて、小樽駅へ向かう途中に、「海猫館」で休憩し、小樽ビールとカマンベールチーズを食す。小樽ビールは黒ビールほどくどくなく、風味があってうまい。

第二泊、第三泊は札幌なので、移動すべく小樽駅にむかう。ふと駅前のバス停を見ると札幌行き高速バスというのがあって、あと10分で発車。客も全然乗ってなく空いているので、急遽バスで移動することに変更。55分で札幌駅前着。車中はほとんど寝てすごす。途中に時計台らしき建物の横を通ったが、なにやらすっかり足場に覆われている。工事中みたいである(・_;)。

札幌の宿泊はホテル札幌会館。和室なので、部屋でごろごろして一服。なんだか疲れてしまって、そのまま寝てしまう。

<12/30:札幌二日目。旅行三日目>
朝はホテルのバイキング。いろいろ並んでいる中で、最初に置いてあるのが鮭の塩焼きなのが、さすがに北海道である。肉ジャガ、スクランブルエッグ、ほうれん草のおひたし、ソーセージ、白菜の漬け物、ワサビ漬け、味噌汁、シュウマイ、主食はご飯にお粥、パン食は、オレンジジュース、コーヒー、コーンフレーク、ミルクなど。格別のメニューではないが、ジャガイモはうまい。温泉旅館の朝ご飯だったら、ここに魚の干物、納豆、海苔、温泉卵がつくとこだ。

札幌の観光は、TV塔、時計台、大通り公園、北海道庁舎、二条市場。

TV塔と道庁舎は12/30から閉鎖。大通り公園も昼間はイルミネーションが光るわけでもなく、つまらない。時計台は平成10年まで修理中。でも、資生堂パーラーで食べたアイスは旨かった。狸小路で土産物屋を見物した後、ラーメン屋で塩ベースのラーメン。麺がしこしこで旨い。

食後に二条市場をぶらつく。毛蟹、タラバ、いくら、まぐろ、ぶり、昆布。たくさんの店があるので見比べるつもりで歩くが、どれも似たような気がする。年末なので、そろそろ叩き売りの感もある。毛蟹の大きさは値段ほどの差はない。身のつまり具合だとか、質の差なんだろうが、素人には見分けはつかないもんだわ。

市場の横の路地に、うに丼、いくら丼の旗がみえる。ここで食ったら材料も新鮮でうまいかとも思うが、昼食のあとなので明日にまわす事にする。カニを買うのは明日の最終日にすることにして、今日のところは素通り。

夕食までの時間つぶしにサッポロファクトリーに行く。北海道の物産店、SATY、飲食店、ガラスドームに覆われた全天候型の庭園。観光客も地元の人も楽しめる造り。庭園でゆっくり休憩する。暗くなってから、も一度大通り公園にもどる。こんどはイルミネーションもきれいに点灯していてgood。気温は氷点下3.6℃である。

夕食はジンギスカン。ラム肉ともやしだけのシンプルな食材。ニシンのワイン漬けにザワークラウト添え、タラバガニのサラダ。啓史にフライドポテト。ビールは中ジョッキ。HIROKOは白で、私は黒。ジンギスカンは一人前1500円でじゅうぶん堪能する。

<12/31:札幌三日目。旅行最終日>
朝はコンビニで買っておいたパン。荷物を宅配便で送っておいて、昼食とカニ購入に出発。一旦は二条市場に行くが、ちょっと昼飯にには時間が早いので、もいちど狸小路をぶらついてマクドナルドで休憩。北海道まで行ってMacもないもんだが、子連れでも座りやすいのはこの手の店が一番である。狸小路ではついでにカニも買ってしまう。タラバ1キロ、ボタンエビ500g。活けなので刺し身で、とは店の兄ちゃんの話しだが、テーブルにコンロを持ってきてあぶって食うのが嬉しいと思う。ご両人とも、今はまだ冷蔵庫のパーシャル室で待機中である。

昼食は二条市場内の定食屋。カニ汁+キングサーモンの塩焼き定食。塩焼きが肉厚でおいしかったけど、ご飯も旨かった、きらら397かな。カニ汁はただの薄味の味噌汁である。むろんカニの身は入ってたけど。

帰りの飛行機は15:35発。札幌駅から再び快速で千歳へ。空港で西山ラーメン、ニシン甘露煮、ギョウジャニンニク入りソーセージ、利尻昆布、ロイズの生チョコを買う。ロイズのチョコはホテルにもあったけど、生はなかったな。飛行機に乗った途端に啓史は熟睡。二時間のフライトの間ぐっすりだった。

かくして、無事帰宅。一年のうちに南へ北への年だった。これで遊び納めのはずだったけど、2月か3月には鎌倉見物の予定。ま、二人目が出来たらそうそう外出もできないだろうから、今のうちかな。

さて焼きガニをいつやったものか

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