インドネシア・シンガポール出張記 −2004/3/30−

2004/3/30(火)
今回の海外出張も今日が最後、今夜の飛行機で帰国する。ホテルをチェックアウトして、荷物を抱えて出勤。土産に買ったお菓子で、サムソナイトのショルダーは、はじけそうだ。来るときには随分ぺちゃんこだったのにね。

「今日の昼は、バクテーを食べに行きましょう。晩飯はフィッシュヘッド・カレー、これでペーパーチキンと合わせて、シンガポール出張者のフルコース制覇です」、とはY氏のご提案だ。店は、会社から車で15分少々。良くいえばオープンエアー、悪くいうと冷房もなんもなく、工場においてあるようなゴツい扇風機(というか送風機?)が、ゴンゴンと音を立てて回っている。地元のおっちゃん・おばちゃんたちも食べにくる、きわめてローカルな店だ。旅先でこういう店って、実にうれしい気分になるね。

バクテーとは BA KUKTEH、漢字だと「骨肉茶」と書く。豚の骨付き肉を煮込んだスープに、店それぞれの具材が入っていて、この日に案内してもらった店では、菊菜と海苔が入っている。透明感の高いスープはそのまま飲んでも美味しいし、タイ米のご飯にかけて、汁かけ飯にしても美味しい。この日のメニューは、このバクテー、野菜炒め、オムレツ。暑いところでばくばく食べて、汗をかいても快感だ。オムレツはイタリア風というのかな、具たくさんで分厚いヤツ。

さて、午後も仕事を片付けて帰国の途に。帰りのフライトはSQ974便、20:00発だ。出国の手続きとかもあるし、あまりのんびりと夕食をとっている時間もないが、Y氏お薦めのフィッシュ・ヘッド・カレーを食しに行く。店は空港へ向かう途中にあるそうで、場所的には都合が良い。すぐそばが海で、屋外のテーブルに陣取る。海に向かって左手の岬の向こうが港らしく、対岸インドネシアのビンタン島行きのフェリーが見える。週末のゴルフはこのフェリーでビンタン島に渡るのが、出向サラリーマンたちの休日プランらしい。オーダー内容は、

フィッシュ・ヘッド・カレーは、代表的なシンガポール料理のひとつ。もともとカレーはインドから入ってきたのだが、魚を入れるのが、シンガポール・オリジナルらしい。土鍋ぐらいの大きさのデカい皿というか浅い鉢のような器の真ん中に、デカい魚の頭がドンと入っていて、文字通りフィッシュヘッドだ。頭の部分なので、頬の部分、眉間の部分、そして目の周り、このあたりの肉をほじくりながら、ご飯にかけて食べる。カレールーはけっこうサラサラしている。もちろんピリカラのトウガラシも浮いている。ステーキも塩コショウで焼いただけのシンプルな料理だけど、これがうまい。野菜炒めは八宝菜風で、これは中華テイスト。三つの料理がそれぞれに違うテイストで楽しめた。デザートのマンゴーは、縦半分に切ったのを、内側から格子状に包丁を入れて、クルっと裏返して出てくる。まるで黄色い亀の甲羅状態。面白い供し方だ。

そろそろ時刻は18:30ぐらい。あまり時間もないぞと、空港へ。車を運転しながらY氏が携帯でどこかへ電話。しきりに「デパーチャー」と繰り返している。「エスキュー、ナイン、セブン、フォー」とか言ってるので、われわれの乗る便の件で、何かしているようだ。電話を終えてから彼曰く、「チェックインできました。空港では6番カウンターに行ってください。座席は43Dです」。これは、テレフォンチェックインというシステムで、電話からチェックインができてしまうらしい。それも航空会社の職員が相手をするのではなくて、コンピュータシステムが音声認識で対応するそうな。シンガポールエアー恐るべし!。 19:00までには空港に着いた。Y氏にシンガポール滞在中お世話になったお礼を言い、空港内へ。指定された6番カウンターに行ったら、「テレフォン・チェックイン済みですね」と確認されて、あっさり手続き完了。便利なシステムだなぁ、ほかのエアラインでもやっているのだろうか?

搭乗手続きを済ませて席に着いたのが、19:45ぐらい。ここからタイまで2時間少々、そこで乗り換えてから関空に向かう。関空までのフライト中には二回の食事があって、一回はタイまでのこのフライトの中。二回目はタイから関空までの間だ。メニューによると、シンガポール発バンコク行きのフライトでは「軽食」、

軽食とかいうわりには、しっかりとボリュームがある。牛フィレ肉もずいぶん分厚い。ほんの2時間ほど前に、シンガポールでフィッシュヘッドカレーを食べたところなので、肉は半分ぐらい残してしまう、、、、もったいないなぁ。

21:30、バンコク、ドン・ムァン空港着。夜になっても気温31度、相変わらず蒸し暑い。ここでは乗換えまで1時間ほどある。トランジットのカードをもらって、次のゲートG53へ移動。なんか非常階段みたいな、裏のほうの階段を通る。空港内の免税店で、残っていたシンガポールドルを使おうかと思っていたら、ここってタイだし通貨はバーツか。まぁ、S$は日本¥にも戻せるし、仕事じゃなくてもここは観光で来るかもね。

日本へ向かう便とあって、G53ゲートの前のソファは日本人観光客であふれている。パックツアーの団体さんも多いみたいだ。22:20ごろ搭乗案内があって、飛行機に乗り込む。一週間の出張の疲れがでているのと、日本との時差二時間なので、身体に感じるのは零時を回った気分。早いとこ席に座って、寝てしまいたい。

(2004/5/15更新)

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