中国:天津出張記 −2005/1/27−

2005/1/27(木)
 今日で最終日。朝食は「ふるさと」で食べる。ただ、昨日と同じじゃ芸が無いので、今日は朝定食にする。

 午前中は出張のまとめをして、午後から帰国する。天津空港には12:00頃到着したのだが、飛行機・KE864便は15:15発なので、チェックインまでは、まだまだ間がある。国際線のチェックインはひと気もなく、ここで待っていても仕方ないので、同行のY氏と、1時間かそこらを国内線のチェックインカウンター前のベンチで過ごす。

 14:00前になって、団体客らしき人たちがチェックインカウンターの前に集まり始めたので、カウンターに行ってチェックイン。要領の悪いおね〜さんが、「ノー・ネーム!」とか言いながら、もたもたしつつチェックインしてくれた。もともとがエコノミーで予約したんだけど、席が無くて最終的にファーストクラスになったので、料金はエコノミーで座席だけファースト、という変な予約になっていたせいかもしれない。ともあれ、席がファーストになったおかげで、KALのラウンジを利用するチケットをもらえた。

 出国手続きを終えて、免税店を物色する。とはいっても店は三ヶ所しかなく、最初のはお酒中心だったが、いかにも商品の動きが悪そうで、ほこりっぽい棚ばかり。あまり食指の動くボトルもなく、次の店に行く。二つ目はお菓子が中心なので、ここで職場や近所向けの土産を買う。買ったのは、まず羊羹二種。ひとつは天津甘栗を混ぜたもの、もうひとつは烏龍茶をまぜたものだ。あとは、マージャンの牌のデザインのチョコレートにした。170人民元なので、2,200円ぐらい。お菓子一個が700円ぐらいなのは、日本のお土産感覚だとそんなもんかと思うけど、ワーカーの月給が2万円ぐらいときくと、お菓子三つが 給料の十分の一とは、破格の値段だな。

 免税店で支払いする時にびっくりしたのは、お金を受け取った店員がお札をチェックするしつこさというか、丁寧さというか。表裏を散々ひっくり返して、指で札の表面をこすってみたり、引っ張ってみたりと一枚ずつ徹底的に確認する。日本じゃ最近でこそ偽札が流行っているが、これほど徹底して札を見ていたら、偽札もそうそうは横行できないだろうね。そのくせ、商品を渡す時にも、勘定の際にも愛想などまったくなく、商売っ気とかいうもんとは縁がない。まぁ、お役所仕事の典型といったところだ。

 さて、買い物も済ませたので、せっかくもらったラウンジのチケットを使うことにする。出国の手続きを終えたすぐのところにラウンジがあって、全航空会社の共通になっている。入口にはカウンターがあって、従業員のおね〜さんが一人立っていたのでチケットを渡す。室内は、白いソファとガラステーブルの応接セットが、何十組も置いてある。今日一日の国際線の発便は三本しかないのに、それに比べてべらぼ〜に広い。もっと便が多い日もあるのだろうが、なんだかアンバランスな感じがする。

 ラウンジには、軽食でサンドイッチ、その他にはビスケットやお菓子類。飲み物はジュース、コーラにビール。ウイスキーでもあるかと思ったら、アルコール類はビールだけだった。最初はカウンタのうしろの棚にビールを見つけたので、これを呑んだのだが、全然冷えていなかった。後でよく室内を見ると、ちゃんと奥に冷蔵庫があって、冷えたビールも置いてあったのでこれも飲んでしまう。銘柄はTEDAビール、サッカーボールのデザインが書いてあるのは、ワールドカップの協賛なのか、それとも2008年の北京オリンピック関係か?。

 搭乗案内の時刻になったところで奥のドアが開き、飛行機に案内される。なるほどファーストクラスは、乗り込むのも別扱いなのかと、プチVIP気分。機体はB737−800で、座席は通路の左右に2席ずつで、これが2列ある。8席だけのファーストクラスだ。エコノミーだと同じ広さに3席ずつとっているので、座席が広くゆったり座れるのが嬉しい。元々一番前の通路側7Bだったが、たまたま隣になった乗客が、同行者がいるので席を替わって欲しい、と言っている(らしい)ので、反対側の8Dに移動する。客席係が礼を言う時に、私を中国人と見たのか、最初に中国語、ハングル、英語といくつかで話しかけてきた。現地人っぽく見えるのかな。

 14:20テイクオフ。10分ほどで水平飛行に移り、14:35に機内食が出てきた。メニューは、

 行きの便では仕事が控えていたので、ビールも遠慮していたが、帰りはこころおきなくBudweiserを注文する。ただ、普段飲むバドとは違っていて、なんというかちょいと薬くさいというか、違う香料が入っている気がする。

 17:42(日本時間)、ソウルのインチョン空港にタッチダウン。ゲートに着いたのが18:00なのに、次の便の搭乗が18:35からなので、買い物の時間は30分強しかない。トランジットまでの遠い道のりを、早足で歩き、例よってトロトロ動くエスカレータを駆け上って、免税店エリアに行く。同行のY氏とはいったん別れて、それぞれに買い物。冬ソナ関連グッズは売り場をはっきり覚えていたが、見つけておいたはずのターキーのレアブリードを売っていた店が、なかなかみつからず一苦労。汗をかきかき探し回って買い物を済ませ、18:35ぎりぎりに26番ゲートに着く。使い残した人民元が、インチョン空港でも使えるかと思ったら、韓国ウォン以外は、US$、香港$、日本¥しか使えず、日本に持って帰ることになった。近々北京か青島の工場には行かねばならない感じなので、また使うチャンスもあるだろう。ここで買ったもの は、

 あとは関空まで帰るだけだ。KE721便の機体は、A330−300、乗客に日本人も多いし、アナウンスにも日本語のがあるので、緊張感がちょっと和らぐ。座席は31Hで右側の窓側だ。ここからは1時間半ほどのフライト、偏西風が後押しをするので、往路より飛行時間が短い。19:20に離陸したと思ったら、19:30には機内食が出てきた。

 ここでもまたビールを一缶、Hiteというビール。山脈をデザインした缶で、下半分が銀色、上半分が白に塗り分けられてい、白地のところに緑の文字で「Hite」と書いてある。まぁまずまずの味。

 関空のタッチダウンは20:32で、バゲージで荷物を取ったのが20:55。チェックインが早かったせいか、コンベアが流れ出してすぐに荷物が出てきたのはラッキー。税関でも、「申告するものはありませんか?」と簡単に聞かれたぐらいで、特に支障なく再入国できた。予定していた21:13発の関空快速にも乗れて、22:30には京橋到着。23:00には帰宅という次第。

 二泊三日だと東京あたりに行くのと変わらないし、時間的にも飛行機に乗っているのは4時間弱ぐらいなので、移動時間は国内とたいして変わらない。とはいうものの、初めての共産圏の国だし、春節際の直前で世情不安とか言われていたので、けっこう緊張する出張だった。

(2005/1/31更新)

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