「十年(とうねん)」日記 その5


今日も今日とて、週末の「十年」詣で

注連飾り(ヘエー シメカザリ ッテ コンナ カンジ カクンダァ カシコクナッタ(^・^))はとれたが、給料日に はまだとゆ〜ことで、客の出足もちと悪い。とりあえず最初の話題は「湾岸」で ある。ま、最近の季節のご挨拶みたいなものだ。マスターは、国会中継を見て「 国会議員ってのは、ヤジ飛ばすばっかりで、ホントにワタシらが選んだ人かと思 うと情けないですわ」と相変らずである。

客が私一人なので、またウダウダお話しする。今日はなにやら一方的に喋ってし まった。

・お酒は道楽である。

「道楽には年季が要る」と言ったのは、オーディオ評論家の長岡鉄男氏である。 この発言はけっこう気に入っていて、お酒もある程度経験を積まないと分らない ものがある。

・イイものはイイ、ワルイものはワルイ。

知ってる人は知っている名言である。旨い酒と不味い酒の差は誰にでも分かる。 とゆ〜か、ちゃんとした酒なら、その旨さは酒飲みの経験があるなしに関わらず 、分かるものである。

にもかかわらず、不幸にも最初の酒との出会いが「スナックでの水割り」だった り、「新人歓迎コンパのイッキ大会」だったりするケースが多い。こ〜ゆ〜不幸 な出会い(まずい酒)を体験してしまった人が「アタシには、お酒のおいしさっ てわからないんだわぁ」と思ってしまうのは、ぢつに不幸である。この辺の話は 「銀座How toバーフライ/森下賢一」に興味深い話題が載っている。

さらに、こんな出会いが「酒飲みとは、こ〜ゆ〜ものだ」という意識を植え付け たりすると、この人が、次の世代に妙な酒の飲み方を伝授しちゃったりして、不 幸な酒飲みがまた増える。過ちの拡大再生産である。

また、酒は道楽であるので、ウンチクを傾ける人々がいる。こ〜ゆ〜輩が、おい しい酒との出会いの手前に、うずたかく煉瓦の壁を積み上げるのである。ワタシ もその一人で、自分にとって旨いか不味いかだけを語っていれば良いものを、何 年寝かしたとか、このラベルがど〜のこ〜のとか、アルコール度数のコンマ何度 かの差だとか、余計なことを語る人がいる。

経験の浅い人は、これに畏敬の念をいだくもの。「ふ〜〜ん、やっぱお酒ってフ カいんだわぁ、あたしぃヨクわからなぁぃ」と敬遠してしまったりする。こ〜ゆ 〜不幸を乗り越えて酒飲みの泥沼(とゆ〜か入ってしまうと、ぬるま湯)に入り 込んでしまうには、本人のパワーと金と時間がかかる。ま、これを乗り越えちゃ ったりすると、どっかの神社かお寺で「ことしは、のんべしませんよぉにぃ」と 祈ったりするのだが・・・・・・(^_^;)。

でまあ、ワタシとしては、やっぱ美味しいお酒はこの世にいっぱいあるのであっ て、これに出会った方が人生楽しいと思うわけである。勿論、お酒以外にも楽し いことはいっぱいあって、妙齢のご婦人とお酒を天秤にかけられたら、文句なく ギャルをとるワタシは、正直者である。

旨い酒と不味い酒の差は、誰にでも分かる。これは酒に限らないハナシで、○と ×の差は誰でも分かるが、○と◎の差が分かるには経験が必要なのだ。「イイも のはイイ、ワルイものはワルイ」のだが「道楽には年季が要る」。

          うむうむ、今回はなかなかにフカいものがある
          と、本人だけが感心している

              PEA01063 MAX/新木 誠でした

P.S.
年末に入った新着バーボンは、原価計算も済んでカウンターに(モノによっては 、バー・バックの下の戸棚に隠して)登場しています。オールド・ディスティラ ー15年は、オールド・ケンタッキー・スペシャル・リザーブに近いモノがあり ます。力一杯贅沢できる時に注文してみてください。香りがぐっどよぉ(^・^)。

P.S.2
隣に座った三人連れは、エヴァン・ウイリアムズ12年をソーダで割って飲んで いた。とんでもね〜飲み方だと思ったワタシは、やっぱし蘊蓄ヤロ〜である(^_^;)。

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