といってもウチの母方の先祖の話ではなく、工藤マスターのことである。マスターの先祖は大久保家に仕えた宮大工だったとのこと。大久保というのは、大久保利通の大久保家だそうで、そこの宮大工といえばなかなかの権威。そんなわけで、工藤家の家紋には「大久保」の「久」を一文字もらって、藤の花の中に「久」の文字がはいっているそうである。「工藤」の「工」は「大工」の「工」、それとも「工」は「大久保」の「久」の音からきたものだろうか。
宮大工は殆ど家にいることがない。何をしているかというと、全国の山を歩き回って、大久保家の修理に使える材木を捜し求めるのだ。そして「これは」という木には大久保家の印をつけておく。いざ修理やら増改築のときには、事前におさえておいた木を取ってこさせて、大工連中を指揮して仕事をする。
酒のアテに見せるマスターの創意工夫は、大久保家を支えた宮大工の技をひいているのかもしれない。
PEA01063,GFD00221 MAX/新木 誠
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||