●まずは、おおはし氏がコメントしてくれたプルーフの定義です。「イミダス」からの抜粋だそうです。
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プルーフ(proof)、 「イミダス」(集英社)より抜粋
蒸留酒類のアルコール含有量を表す単位。アメリカンプルーフとブリティッシュプルーフとがある。前者は摂氏15.6度の温度で100ml中に50mlのエチルアルコールが入っている場合を100プルーフとし、以下容量%の倍量で表す。
後者は、摂氏10.6度の温度で同じ容積の蒸留水の13分の12の質量の蒸留酒(アルコール濃度 57.1度に相当し、プルーフスピリットという)を100プルーフとし、これが何%含まれているかによってアルコール含有量を表す。
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●さて、次はMIDLE氏からのコメントであります。コリン・ウィルソン著「わが酒の賛歌」からの抜粋ということです。
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<プルーフとは何か?>
アメリカには、素晴らしく単純なシステムがあり、ボトルに示されたプルーフは正確に飲料中の純粋なアルコールの量の二倍になっている。80プルーフは40パーセントのアルコールということである。イギリスのシステムも同じように単純になったらよいと思うのだが、馬鹿馬鹿しいほど複雑な方法のプルーフである。
私たちは飲料をアンダー・プルーフとオーバー・プルーフに分ける。アンダー・プルーフ100の飲物は、アルコールをまったく含まない。切りかわる点−−すなわちそこでアンダー・プルーフがオーバー・プルーフになるのは、57パーセントのアルコール分を少し越える点−−つまり、アメリカのシステムによれば114プルーフということである。
イギリスとアメリカのプルーフがほぼ同じだと思える唯一の点は、どちらも中途半端な表示だということだ。イギリスのゼロプルーフ(57パーセントのアルコール分)の後で、オーバー・プルーフが始まる。
<< 中略 >>
現在私たちは、”欧州共同市場”にいるのだから、アメリカのシステムを採用するか、あるいはもっとも単純な大陸のゲイ=ルサック・システム(パーセンテージでアルコールを示す)−−つまり、シャトー・ヌフ・デュ・パープのボトルはそれが12.5パーセントのアルコールをふくむと記されているように−−を採用することが望ましい。そうすればプルーフでわずらわしい思いをすることもなくなるので
ある。
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「アメリカン・プルーフ」、「ブリティッシュ・プルーフ」と、日本流のアルコール度数(ジャパニーズ・プルーフとでも言うのでしょうか)を比較してみると、
アメリカン プルーフ | ブリティッシュ プルーフ | ジャパニーズ プルーフ |
114 100 80 | 100 87.7 70 | 57 50 40 |
●三番目は、れもん・は〜と氏からのコメントであります。
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プルーフについての追記です。
昔、アルコール濃度は、火薬と混ぜて火をつけ燃え具合で判断していました。
で、燃える証明(proof)が、アルコール濃度を示す単位となりました・・・
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というわけで「プルーフ」の定義から単位の由来まで、皆様からのコメントだけで「プルーフ」のオハナシが済んでしまいました。以上・オ・シ・マ・イ
・・・・ということでは、あんまりなので、私からも「プルーフ」のことどもなどを少々お話し致します。一般には、80から86プルーフのものが多いようですが、度数の高いものとしては
114 プルーフ 「オールド・グラン・ダッド」
107 プルーフ 「オールド・リップ・ヴァン・ウィンクル」
101 プルーフ 「バージン」「イーグル・レア」「オールド・エズラ」
といったところです。いずれもアメリカン・プルーフ表示です。「オールド・グラン・ダッド」の114プルーフなど、なんて中途半端な度数だと思っていましたが、イギリス流の100プルーフのことだったんですね。FCOOKでよく話題になる「メーカーズ・マーク」は90プルーフ、「ブラントン」は93プルーフです。
しかし、究めつけは「ブッカーズ」の121.4プルーフでしょう。このボトルはジム・ビーム社の傑作で、ワインのような撫で肩のボトルに手書き文字のラベル。入れ物だけ見てるとほとんど密造酒のノリです。チーフ・ブレンダーのブッカー・ノウ氏の名を冠したバーボンです。アルコール分60.7%なんてガソリンの代わりにぶちこんだら、車も走るんじゃないかなんて思ったりして・・・(あぁ、もったいない、もったいない)。
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