指南その10 <バーボンのグレード>


バーボン・ウイスキーには「ローリングK」のような2,000円程度の普及品か ら、「オールド・ケンタッキー・スペシャル・リザーブ」のような20,000円 近くする高級品まで多種多彩なラインアップがあります。

今回は、この値段というかバーボンのグレードの差のお話しです。

バーボンの個性を決めるのは、トウモロコシ、大麦、ライ麦などの原料となる穀物 ・水・寝かせる樽と時間・醗酵に使うイースト菌などの材料と、製造過程にかける 職人の情熱と時間です。

これらの中から、先日「十年」のマスターに教えてもらったバーボン作りのポイン トを挙げてみましょう。

1.小麦の比率
バーボンはトウモロコシの酒であります。「使用する穀物のうち51%以上80% 以下がトウモロコシであること」というのがバーボンの条件の一つ。しかし、トウ モロコシ以外の穀物の比率が味のポイントになります。 主に使用されるのは大麦・ライ麦・小麦、このうち小麦の比率が高いほど、まろや かな味わいに仕上がるといいます。逆に大麦の比率を多くすれば、荒い豪快な味わ いになるということです。

2.樽の素材
バーボンの樽は、ホワイト・オークを使用します。秋から冬にかけてとりいれたホ ワイト・オークの中から、木目の真っ直ぐなものを選び、カンナがけをして冬じゅ う乾燥させて、春に樽に仕上げます。
バーボンにリキッド・ルビーと呼ばれる赤い色とふくよかな香りをつける樽、この 素材となるホワイト・オークの質がバーボンの善し悪しを決める要因になります。 そしてまた、ホワイト・オークをどの程度の時間乾燥させるかというのもポイント になります。乾燥が不足して、中途半端な乾き具合になっているホワイト・オーク の樽では、バーボンの色・香りもくすんだものになってしまいます。

3.樽の焼き具合
バーボンを寝かせる樽には、内側を焦がしたものを使います。この焦がしぐあいに は、「ディープ」「ミディアム」「ライト」とあって、これもバーボンの性格を決 める大きな要因になります。
充分深く焦がした樽を使用するほどに、バーボンには深い色合いと味わいが加わり ます。焼きの深い樽の方が、バーボンに色と香りを付ける成分が滲みでやすいのだ そうです。

原料と樽については、以上のようなポイントがあるということでした。これ以外に も、イースト・水・寝かせる年数とまわりの環境など、数々のポイントがあるはず です。これらについても追々聞いていこうと思ってますので、楽しみにお待ちくだ さい。

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