インドネシア・シンガポール出張記 −2004/3/26−

2004/3/26(金)
今日も高速道路を存分に堪能して出勤、インドネシアでの仕事は今日が最後なので、昨日のシステム説明を元に、実際に現地スタッフに使わせてみて、練習をメインにする。後は工場の見学をさせてもらって終了。

工場内でおもしろかったのはモスク。イスラム教徒が多いので、工場の敷地内にモスクがあって、従業員がお祈り出来るようになっている。モスクが、他の建物とはちょっと違った角度で配置されているのは、聖地メッカの方角に合わせて置かれているからだとか。また、このモスクには従業員だけでなく、地域住民にも解放されていて、ちょうどこの日は金曜日のモスク開放デー。お祈りは、男の時間と女の時間に分けられていて、それぞれが敬虔な祈りを捧げている。

工場の真ん中あたりに食堂がある。二階は風通しがよく、けっこう涼しい。構内見物をしていたのは15:00ぐらいだったが、この時間でも食事をしている人がいる。昼休み以外も開けているんだね。ラマダンの期間になると、日が昇っている間は飲み物も食べ物も口に出来ないので、ここも日中はクローズドなんだそうな。ラマダンが終わるとその後に休暇があって、辛い断食を終えたご褒美、といった感覚らしい。いわばインドネシアのお正月みたいなもの。イスラムの信者たちは、この休暇に向けていろいろ買い物をするために、お金を貯める。空港のイミグレで、袖の下の要求などが激しくなるのもこの時期で、ボッタクられた出張者もいたらしい。

さて、今日はインドネシア最終日ということで、退社後に市内でお買い物の出来るところに案内してもらう。ブロックMと呼ばれる一帯で、実はホテルから徒歩5分かそこらの場所。デパートとかレストランが集まっている繁華街だ。行ったのは、PASARAYAというデパート。中の作りは日本とまったく同じで、1階は化粧品とか、香水とか、貴金属類、2階・3階がレディスの服のフロア、その上がメンズ、上のほうの階は電気製品があって、スポーツ用品があって、オモチャがあって、という構成。デパートの造りというのは、どこでも一緒だな。

インドネシアっぽい商品を売っているのは4階と5階で、このフロアには両替の窓口がいくつもあり、こういうところは海外旅行向けだな、と思う。また、それぞれの窓口で微妙にレートが違うのも面白い。5階はハンドクラフト、民芸品の売り場。木彫りのものとか、シルバーを使った飾り物が売られている。4階が、BATIK(バティク)と呼ばれるインドネシア独自の織物。日本風にいうとロウケツ染めだ。生地そのものや、BATIKを素材にした服だの、テーブルクロスだのが売られている。こういう民芸品は、現地で見ているとつい買いたくなるのだが、家に持って帰ってみると、なんだか合わなくて、ということが多いので、今回はここは素通り。地価の食料品売り場で、トラジャコーヒーを買った。500グラムでRp21,500なので、300円もしない。ずいぶんお買い得の気分になる。

夕食は、U社長と合流して、H氏、H女史、私というメンバー。店はU社長のお薦めで、日本料理の「友福」。スリルマン通りという目抜き通りにある。MENARD BCDという高層ビルの20階にあるので、眺めは抜群。部屋は個室で眺めも良いのがGood。ジャカルタも街の中心部は高層ビルばかりで、ここからは目の前に「ミケランジェロ」という名前のビルが良く見える。外壁にたくさんの彫像が飾られていて、ビル自体が美術品みたい。走っているときは混雑しているばかりの車の流れも、ここから見ている分には、ヘッドライトも、テールライトもきれいだ。「友福」は日本料理といっても、別に割烹とか料亭というわけじゃなくて、メニューはふつうの居酒屋。日本の居酒屋で飲んでるみたいで、安心感がある。ビールは、昨日のコカスキと同じでBalihai Beer、同じ銘柄なのに「友福」で飲んだ方が味が濃く感じたのは、気のせいかな。

明日は朝からシンガポール移動なのだが、U社長はしきりにインドネシアでゴルフをやっていけとのお誘い。この週末は土日とも朝6:30からコース予約しているそうな。6:30といったって気温は30度近いし、そもそもゴルフなんてクラブ握ったこともない。いずれにしても、飛行機は格安チケットでとっていて時間の変更もできないので、明日は予定通り9:40amの飛行機でシンガポール移動ということに落ち着く。明日は朝も早いので、食事の後は早々にホテルに引き上げ。H氏が7:00過ぎに迎えに来てくれるので、6:00には朝食だ。

 

(2004/5/9更新)

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