中国:天津出張記 −2005/1/25−

2005/1/25(火)
 今回同行するY氏と待ち合わせて、JR京橋駅発6:47の関空快速で空港へ向かう。停車駅の少ない列車なので、8:10には関西空港に到着し た。 KE722 便の離陸は9:40なので、出国の手続きをするには手ごろな時刻だ。大韓航空のチェックイン・カウンターは、空港ビルに入って一番左端のAカウンターなの で、けっこう歩く。チェックインでは、パソコン以外の着替え類はサムソナイトのショルダーに詰め込んで、預けてしまう。やっぱパソコンは荷物室の振動が心 配なのと、昨今は情 報セキュリティが厳しいので、万が一の紛失を考えると手元に持っておきたいところ。

 9:10から搭乗手続き、アナウンスは、1)ハングル、2)日本語、3)英語の順番。最初がハングルなのは、大韓航空ならではの感じ。機体は、 A330−300で、座席は38のC席。2席−4席−2席の並びの4席の左端だ。

 9:35からTaxing開始、TakeOffは9:50だ。東北方向に離陸した後、方向を変えて瀬戸内海をしばらく西進する。広島当たりまで来 た ところで、西北に向きを変えて中国山脈を横切り、ソウルの仁川(インチョン)空港へ向かう。10:00過ぎの機内アナウンスによると、ソウルの気温 はマイナス2度。インチョン空港到着は11:20の予定だそうな。インチョン空港で2時間ばかりあるので、ここで昼食を取ろうかと思っていたが、ここで軽 食が出た。メニューは、

 飲み物は、スープ、ティーバッグのお茶三種、コーヒー、コーラから選べる。ビールも出るのだが、天津についてから出社して打合せなので、我慢がま ん。でも隣りや前の席で、缶ビールをプシュっと開ける音と聞くと、ちょいとうらやましい気も。

 10:25にはトレイの回収。飛行時間が短い分、さすがに早い。11:00過ぎにはインチョン空港の案内がビデオで流れる。タッチダウンは11: 19、予定より10分ばかり早い。

 トランジットまで移動するのだが、エスカレータの速度の遅いのにはずいぶんイライラする。日本のエスカレータの半分ぐらいだろうか。シンガポール の と比べたら三分の一ぐらいじゃないかな。トランジットの受付近くには、「トランジットツアー」というパンフレットがあった。2時間だと空港と近辺のツ アー、4〜5時間ある場合は、インチョンの市内やソウルまで足を伸ばしてちょいとした観光ができる。トランジットでは、手荷物のX線検査とボディーチェッ ク。コートだけでなく、ジャケットも脱いで、胸に挿してたボールペンまで抜いてX線にとおしたのには、ちょいとびっくり。

 乗り継ぎの飛行機は13:25なので、2時間ばかりの時間がある。逆に帰りは1時間しかないので、買い物の下見をしておく。インチョン空港はゲートが50もあってかなり広く、免税店もたくさんある。同じ看板で7〜8店舗を出してるチェーン店みたいのが、ロッテ、AK/DutyFree、Koreaの文字のあるのと三種類。ロッテの免税店の店頭には、ヨン様の看板がいたるところに立っている。ファンなら盗んでいきたいかも?。その他にも免税店は数限りなくある。今のトレンドで、韓流スターグッズを扱うコーナーもあり、冬ソナのDVDボックスとか、アクセサリーとか、色々揃っている。韓国ノリやキムチの前では、日本語で「試食できますよ〜」とかいう呼び込みも盛んだ。店員もたくさん居て、ちょっと見物しているだけで、すぐに傍によってくる。とりあえず買い物の下見をして、搭乗ゲート22番へ向かう。

 22番ゲートでの案内を聞いていると、天津は「テンシン」じゃなくて「チアンジン」という感じの読みらしい。英語表記だとTianjin。天津行きの飛行機はKE863で、機体はB737−900。3席シートが二列で、新幹線をちょいと幅広くしたぐらいの広さだ。席は36D、右側の3列席の通路側だ。13:30タキシング開始で、テイクオフは13:42。1時間半ほどのフライトだが、この短い時間でも軽食が出てきた。

 またまた、あちこちの席でバドワイザーの缶を開けるプシュっという音がするのだが、無視しながら食事をする。それにしても、関空〜インチョンの機内食と、インチョン〜天津の機内食が、いずれも巻き寿司にいなり寿司というのは面白い。日本人はいいだろうけど、欧米人の搭乗客には合わないかもね。

 天津空港到着は14:02。ゲートに着いたのが14:20てとこだ。空港にはダークグリーンのコートを着た軍人が目に付く。イミグレーションは女性の管理官で、さして時間もかからずに審査終了。関空で預けたショルダーバッグも、無事に天津まで着いていた。

 空はどんよりと曇っていて、山陰地方の冬のようだ。氷点下とあって、池が凍っているのは分かるけど、川まで凍っていて、その氷の上で人や自転車の 姿が 見える。氷に穴を開けて魚を釣っているようだ。片側4車線もある道路には街路樹が植えてあるんだが、葉っぱはみな落ちており、枯れ木が並んでいるかのよ う。あちこちに転がっているゴミも目に付くし、空気がほこりっぽくてにごっている。その反面、背の高い建物はたくさん建っていて、なんというか開発途中の 地区で、エクステリアや装飾をする前のままほったらかしになっている、という感じがする。

 車は左ハンドルで右側を走る。道路は広いのだが、信号はほとんどなく、横断歩道も何も無いところを、歩行者が平然と渡っていく。信号が赤でも渡れ そ うと思ったら、どんどん歩いていってしまうので、クラクションも頻繁に鳴らされていて、車の運転はじつに危ない。

 さて、仕事のことは別にして、ホテルと夕食の話。

 ホテルは、津利華大酒店GenevaHotel。7階建ての四つ星のホテルだ。ちょうど春節祭の直前で、ホテルの前にも飾り付けがされつつある。現地出向のO氏に送ってもらってチェックイン。カウンターには8人ぐ らいの従業員が入っていて、ペチャクチャ喋りながら仕事している。一部は研修中の人かい?。部屋は4階の432号室。同行のY氏は2階。O氏が夕食に連れ て行ってくれるとのことなので、荷物を部屋に置いて再びロビーへ。ここで両替をしておく。日本円10,000円で、798人民元。換算率は12.5円とい うところだ。

 夕食は「火鍋」。丸い鍋が半分に仕切られて、それぞれに赤いスープと白いスープが入っている。赤い方はトウガラシのピリ辛味、白い方は朝鮮人参が 入っている。付けダレもゴマ味のと醤油味のとがあって、好みでシャンツァイの刻んだのを薬味に入れる。具材は、お肉が牛肉と羊肉。中国でも牛肉が一般的だ が、北方は羊肉が中心になるそうだ。あとはキシメンぐらい平たいマロニーみたいなのと、凍り豆腐。豆腐は湯葉を積層状にしたものって感じ。野菜類は、レタ ス、キャベツ、豆苗、エノキ。これらをシャブシャブしながら、タレにつけて食べる。おつまみには、塩豆とニンニクの酢漬け、このニンニクはなかなか美味し く、これだけで酒が呑めそう。ビールはチンタオ、600mlの瓶で出てくる。 

 食後はタクシーで、ホテルまで。タクシーに使う車はダイハツのシャレードが一般的らしい。この日乗ったタクシーも赤のシャレード。運転席と後部座 席 の間には防犯目的で、鉄の柵が付けられている。ホテル前でO氏とお別れして、部屋にもどる。

 432号室は内部が二部屋あって、入って左側はベッドルーム。広さは15畳ぐらいか。ダブ ル のベッドにテレビ、ライティングデスク、窓際に椅子2脚とテーブル。設備としては標準的。右側はリビング ルームで、応接セットを置いてあり、小さいキッチンも付いている。水まわりもあり、二た口の電気コンロも付いているので、コンドミニアムといった 方が良いかも。リビングの方もベッドルームと同じぐらいの広さ。家族で来て長期滞在も可能だ。こちらの部屋にもテレビがある。NHKのBS1とBS2、BSのハイビジョンにWOWOWもあるので、日本語のニュース にも事欠かない。チャンネルをいろいろ変えながら、中国語の放送を眺めていたら、名古屋の案内をしているところがある。そういえば、天津〜名古屋は直行便 があったんだな、と思い出した。日本第4の都市だとか、伝統的にカラクリの技術が優れているとか、100メートル道路だとかの話をしている。中国第4の都 市・天津と、日本第4の都市・名古屋が結ばれているのも、なんとなく面白い。

 水周りの設備は、お風呂のお湯もちゃんと出るし、トイレの水も流れは悪くない。バスタブがちと浅いのは、日本のお風呂じゃないのでまぁ普通のサイ ズ なんだろね。シャンプー、石鹸、歯ブラシ、クシにドライヤーも備えられている。無いなと思ったのは髭剃りぐらいか。バスローブ置いてあるし、タオル類も十 分に準備されている。ビジネス目的で泊まる分には十分だ。エアコンもちゃんと効くので、寒さも気にならなかった。ただ、天津は町全体の空気がとても乾燥し ているので、のどがとても渇く。静電気がバチバチなので、車に乗るときも、ドアのノブも気をつけないと、痛い目に遭う。寝る時もバスタブにお湯を張って、風呂場のドアは開けておき、加湿器代わりにして寝た。

(2005/1/30更新)

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